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25年以上ホームページ制作や運用に携わっていると、
何度も耳にする相談があります。
「制作会社へ連絡しても返事が来ないんです。」
「修正をお願いしても何週間もかかります。」
「毎月費用を払っているけれど、何をしてくれているのか分かりません。」
こうした相談は、決して珍しいものではありません。
実は先日も、「AIでホームページは作れますか?」という相談を受けました。
詳しくお話を聞いていくと、
本当に困っていたのはAIで作るホームページの話しではありませんでした。
現在依頼しているホームページ制作会社への不満だったのです。
この話を聞きながら、「AI時代だから起きた問題ではない。」と感じました。
発注側としては当然の疑問や不満ですが、少し制作会社の裏側を覗いてみると、別の側面も見えてきます。
多くの制作会社が抱えているのは、「低価格な月額保守費と、個別対応にかかる工数のミスマッチ」というジレンマです。
例えば、
月額5,000円〜1万円程度の保守契約で、
企業としてその金額の中で個別のお客様に何時間もの個別対応を続けることは、物理的にも人件費の面でも成り立ちません。
「安いから」という理由で結んだ契約が、結果として「連絡が取れない」「後回しにされる」という最悪のコミュニケーション不足を招いてしまっている。これが、今のウェブ業界で起きている構造的な問題です。
つまり、「会社が不誠実だから」ではなく、「安い保守費用の中でどこまで対応できるか」のルールや共通認識が最初からはっきり共有されていなかったことが、最大のすれ違いの引き金になっているのです。
ホームページは、24時間働く会社の営業担当です。
それなのに、制作会社だけが更新方法を知っていて、会社の誰も触れない。
新しい商品ができても、すぐに掲載できない。
お客様からよくある質問が増えても、反映できない。
社員の成功事例も、現場で改善したことも、ホームページへ残らない。
こうして、会社の大事な情報を蓄積するチャンスが少しずつ失われていきます。
AIのおかげで、ホームページを更新することは、以前よりずっと簡単になりました。
文章の下書きも、
画像作成も、
AIが手伝ってくれます。
つまり、これからの時代は、
制作会社へ依頼するか、自社でやるか、
という二択ではありません。
制作会社と協力しながら、自社でも育てていく。
この考え方が重要になります。
私たちは、ホームページを更新する会社でも、AIツールを販売する会社でもありません。
目指しているのは、
中小企業が、自社の力で情報発信し、集客できる状態をつくることです。
ホームページも、ブログも、SNSも、本来は会社の魅力や想い、お客様への価値を伝えるためのものです。
しかし現実には、
「何を書けばいいか分からない」
「更新する人がいない」
「制作会社へ依頼しないと何もできない」
そんな悩みを抱える企業が少なくありません。
だから私たちは、ホームページを作ることよりも、
情報発信できる人を育て、情報発信できる仕組みをつくることを大切にしています。
AIは、そのための心強いパートナーです。
文章の下書きやアイデア出し、構成づくりなど、これまで時間がかかっていた作業を効率化してくれます。
しかし、AIだけでは会社の魅力は伝えられません。
本当に伝えるべきなのは、
お客様との会話の中で気づいたこと。
現場で積み重ねてきた経験。
失敗から学んだこと。
社員一人ひとりの工夫や想い。
そうした会社にしかない知識や経験です。
私たちは、それこそが中小企業にとって最も価値のある情報だと考えています。
制作会社へ依頼することが悪いわけではありません。
AIを活用することが悪いわけでもありません。
大切なのは、ホームページや情報発信を「誰かに任せる仕事」と考えるのではなく、
会社の力として育てていくことです。
情報発信を続けることで、お客様の声が蓄積されます。
現場で得た経験が残ります。
会社ならではのノウハウが資産になります。
その積み重ねが、競合には真似できない会社の強みとなり、
AI時代の大きな競争力になっていくと、私たちは考えています。
ホームページのことを一番知っているのは誰ですか?
制作会社でしょうか。それとも、あなたの会社でしょうか。
そして、もう一つ質問です。
お客様からよく聞かれる質問や、現場で培ってきた経験は、会社の中に情報として残っていますか。
もし、その答えに少しでも不安があるなら、それはホームページの問題ではなく、会社の知識を残す仕組みを考えるタイミングかもしれません。
制作会社へ依頼すること自体に問題はありません。ただし、自社の商品やサービス、お客様の声、現場で得た知識は社内にあります。情報発信まで完全に任せきりにすると、更新のスピードや内容が会社の実態と離れてしまうことがあります。制作会社と協力しながら、自社でも情報発信できる体制づくりがおすすめです。
まずは専任担当者を置く必要はありません。情報発信に関心のある社員を中心に、小さく始めることが大切です。AIを活用すれば文章作成の負担も軽減できます。少しずつ社内で更新できる仕組みを育てていきましょう。
AIは文章の下書きやアイデア出しには非常に役立ちます。しかし、会社ならではの経験やお客様の声、現場の工夫はAIだけでは作れません。AIは情報発信を支援するツールであり、会社の知識を活かすことが成果につながります。
更新回数よりも、お客様に役立つ情報を継続して発信することが重要です。施工事例や導入事例、お客様からよくある質問、現場での取り組みなどを定期的に追加することで、ホームページは少しずつ会社の資産として育っていきます。
制作会社を「丸投げ先」と考えるのではなく、「専門的なパートナー」と考えることです。会社の知識や情報は自社で蓄積し、デザインや技術面は制作会社と協力することで、より成果につながるホームページ運営ができます。
AIは文章作成をサポートしてくれますが、「何を書くか」を決めるのは会社です。実は、多くの企業がブログを続けられない理由は文章力ではありません。その理由については、次回の記事「ブログが続かない本当の理由」で詳しく解説します。