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ChatGPTなどの生成AIを使えば、以前より簡単に文章を作れるようになりました。
では、AIに記事を書いてもらえば、それだけで検索される記事、読まれる記事になるのでしょうか。
今回のPodcast「オビラジ」では、合同会社サウスポイントの山本様をゲストに迎え、
AI検索時代に、企業はどのような情報をホームページから発信していけばいいのか
について話しました。
山本様が実践しているのは、AIに文章を書かせて、そのまま公開する方法ではありません。
AIで情報を調べる。
仮説を立てる。
そして実際に現場へ行き、自分の目で確認する。
そこで得た情報を、再びAIに返して分析する。
非常に地道ですが、これから企業がホームページから情報発信するうえで、大きなヒントになる取り組みです。
文章を読む時間がない方は、移動中や仕事の合間にPodcast「オビラジ」でお聴きください。
今回のゲストは、合同会社サウスポイントの山本様です。
サウスポイントは沖縄を拠点に、日本企業の海外展開をはじめ、経営コンサルティングなどを行っています。
山本様がコンサルティングで大切にしているのは、理論だけを伝えることではありません。
インタビューでは、
「今、僕の話を聞いて、すぐ後にやってもらえること。今すぐ取り組めることを提案していくことが大事」
というお話がありました。
会社の現状を見ながら、「ここをこう変えればいい」だけではなく、具体的に何をすればいいのかまで落とし込む。
必要に応じて、自ら手を動かすこともあるそうです。
この「考えるだけで終わらず、実際にやって確かめる」という姿勢は、今回お話しいただいたAIを活用した情報発信にも、そのままつながっています。
山本様が感じている大きな変化の一つが、検索の変化です。
以前のSEOでは、検索されるキーワードを調べ、そのキーワードを意識しながら記事を書くという考え方が中心でした。
もちろん現在もキーワードは重要です。
しかし、それだけではありません。
山本様は、
「中身をちゃんと書かないといけない。表面的なことをたくさん書いてもしょうがなくて、深いところをしっかり書いていかないといけない」
と話します。
Google検索だけでなく、ChatGPTなどのAIを使って情報を探す人が増えている現在。
企業のホームページにも、どこにでも書いてある一般論ではなく、
その会社だから書ける具体的な情報
が、これまで以上に求められるようになっています。

山本様の情報発信で興味深かったのが、那覇市にあるラーメン店について調べた記事です。
きっかけは、ある方との雑談でした。
「なぜ、あのお店だけいつも行列しているんでしょうね」
その場で山本様も、明確な答えを出すことができなかったそうです。
普通なら、
「人気店だからでしょう」
「SNSで話題になったからでは」
など、いくつかの仮説を考えて終わるかもしれません。
ところが山本様は、
「では、調べてみよう」
と行動しました。
AIを使い、SNSなどの情報を分析。
当初考えていた仮説は半分ほど当たっていたものの、実際に調べてみると、人気の理由はいくつもの要因が重なっていたといいます。
ここからが特に印象的でした。
AIを使えば、大量の情報を短時間で整理したり、分析したりできます。
しかし山本様は、AIから出てきた結果を見て、
「これ、信用できるのか?」
と感じたそうです。
これは生成AIを仕事で活用するとき、とても重要な感覚だと思います。
ChatGPTなどは、きれいな文章を作ってくれます。
もっともらしい分析結果も返してくれます。
しかし、
文章として自然であることと、その内容が正しいことは別です。
そこで山本様は、AIの分析だけでは終わらせませんでした。
実際に現場へ行きます。
自分の目で確認します。
写真も撮ります。
そこで気づいたことを、再びAIへ入力して分析します。
つまり、
AIで調べる
↓
仮説を立てる
↓
現場へ行く
↓
自分の目で確認する
↓
写真や気づきを記録する
↓
AIへフィードバックする
↓
記事にまとめる
という流れです。
AIだけでもありません。
人間だけでもありません。
AIの情報処理能力と、人間が現場で得た一次情報を組み合わせています。
こうして作成した記事は、公開後、関連する検索で上位に表示されました。
山本様自身も、
「こんなに早く上に来るとは思っていなかった」
と話しています。
さらに一部では、新聞社などのメディア記事より上に表示されるケースもあったそうです。
ただし、ここで大切なのは、
「ホームページを改善したから検索順位が上がった」
という単純な話ではないことです。
ホームページを自分で更新できる環境が整ったことは、一つの土台です。
しかし、実際に記事を考え、AIを使って調べ、さらに現場へ足を運び、自分自身で確認して記事を書いたのは山本様です。
検索結果は、その積み重ねの結果として現れたものです。
もう一つ、Podcastで紹介したのが沖縄そばについての記事です。
きっかけは、
「ステーキ店やハンバーガー店では外国人観光客が並んでいる光景を見るけれど、沖縄そば店ではあまり見ないのでは?」
という疑問でした。
そこでまた調べます。
AIやインターネットだけでは終わりません。
今回も実際に現場へ行きます。
山本様はPodcastの中で、
「どんな記事を書いたとしても、実際に本当にそうなのかという検証はする」
と話していました。
ここにも、サウスポイントらしい仕事の進め方が表れています。
さらに興味深いのは、調べた結果が自分の仮説と違っていた場合の対応です。
普通は、自分の考えが間違っていたことを記事に書くのは、少し抵抗があるかもしれません。
特に企業の情報発信では、
「専門家らしく見せたい」
「失敗しているところは見せたくない」
と考えてしまいがちです。
しかし山本様は、そこも記事にします。
「いいことばかり書いても、読んでいる人はなんか気持ち悪いと思う。実際に皆さんと同じ目線にいますよ、というところを見てもらいたい」
という考えからです。
自分の仮説。
実際に調べたこと。
現場で分かったこと。
そして、間違っていたこと。
そこまで含めて情報にする。
この姿勢そのものが、その人や会社にしか発信できない情報になります。
生成AIが普及すると、文章を書くこと自体のハードルは下がります。
同じテーマについてAIに聞けば、多くの人が似たような情報を得ることもできます。
だからこそ、これから差が出るのは、
AIが最初から持っていない情報
ではないでしょうか。
たとえば、
こうしたものは、自社の中でしか生まれません。
オービックでは、こうした情報を「一次情報」と呼んでいます。
生成AIに一般的な文章を大量に作らせるのではなく、
自社の一次情報をAIに渡し、整理・分析・文章化を手伝ってもらう。
この使い方が、これからの企業の情報発信では重要になると考えています。
今回お話を聞いていて、特に印象に残ったことがあります。
山本様の記事づくりと、普段行っている経営コンサルティングの進め方が、とてもよく似ていることです。
疑問を持つ。
仮説を立てる。
調べる。
現場を見る。
実際に試す。
結果を見る。
必要なら修正する。
そして、次の行動につなげる。
これはSEOのテクニックというよりも、仕事の進め方そのものです。
だからこそ、表面的な情報ではない記事が生まれるのだと思います。
ChatGPTを開いて、
「SEO記事を書いてください」
と指示すれば、数秒で文章は生成されます。
もちろん、それも便利です。
しかし、これから企業が考えるべきなのは、
「AIに何を書かせるか」だけではなく、「AIに何を渡すか」
ではないでしょうか。
現場で何が起きているのか。
お客様からどんな話を聞いたのか。
自分たちは何を考えたのか。
実際にやってみて、どうだったのか。
それをAIに渡すことによって、初めてその会社らしいコンテンツになります。
今回のサウスポイント山本様の実践は、AI検索時代の情報発信を考えるうえで、とても参考になる事例でした。
Podcastでは、記事では紹介しきれなかった山本様の考え方や、実際の記事づくりについてもお話ししています。
ぜひ音声でもお聴きください。
合同会社サウスポイントは、沖縄を拠点に日本企業の海外展開や経営支援を行っています。
海外展開について相談したい企業は、サウスポイントのWebサイトから問い合わせることができます。
30分の無料相談も受け付けています。
合同会社サウスポイント
https://www.south-point.net/