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「Googleで検索する」時代から「AIに相談する」時代へ。これから企業ホームページに必要なこと

「Googleで検索する」時代から「AIに相談する」時代へ。これから企業ホームページに必要なこと

「何か調べたいとき、Googleで検索していますか?」

こう聞くと、「Googleはあまり使っていません。Safariで調べています」という方がいます。

iPhoneを使っている方なら、Safariを開いて、画面の検索欄にそのまま知りたいことを入力する。

本人としては「Safariで調べている」という感覚で、裏側でどの検索エンジンを使っているかまでは意識していないことも珍しくありません。

これは、企業のWeb集客を考えるうえで、とても重要な変化だと感じています。

なぜなら今後は、
「Googleで何位に表示されるか」
だけではなく、

「知りたいことをAIに聞いたとき、自社が回答の参照先や推薦先として選ばれるか」
まで考えてホームページを作る必要があるからです。

目次

検索エンジンを「使っている」という意識が薄くなっている

以前のインターネット検索は、とても分かりやすいものでした。

Yahoo!やGoogleを開く。
検索窓にキーワードを入力する。
検索結果が1位、2位、3位と並ぶ。

上から順番にタイトルを見ながら、気になるホームページをクリックする。

Web集客も、この行動を前提として発展してきました。
そのため、
「検索結果の上位に表示させる」
というSEOが非常に重要だったわけです。

もちろん、SEOの重要性がなくなったわけではありません。

ただし、ユーザー側から見ると、
「検索エンジンを開いて検索する」
という感覚そのものが少しずつ薄れています。

スマートフォンならSafariの検索欄へそのまま入力できます。

さらに現在では、ChatGPTなどの生成AIに直接質問するという選択肢も加わりました。

検索する「場所」が変わってきたというより、
情報を探す方法そのものが変わり始めています。

キーワードを入力する検索から、「相談する検索」へ

従来のGoogle検索では、ユーザー自身が検索キーワードを考える必要がありました。

例えば沖縄でホームページ制作会社を探すなら、
「沖縄 ホームページ制作」
「沖縄 Web制作会社」
「那覇 ホームページ リニューアル」
といった言葉を入力します。

ところがAIでは、もっと自然な聞き方ができます。

例えば、

「沖縄県内の中小企業です。10年以上使っているホームページが古くなっています。制作だけではなく、公開後に社員が情報発信できるところまで支援してくれる会社を探しています。おすすめはありますか?」

という質問ができます。

さらに、

「予算は100万円以内」
「WordPressを使いたい」
「SEOやAI検索にも詳しい会社がいい」
「社員研修もお願いしたい」
と条件を追加していくこともできます。

これは従来の「キーワード検索」とはかなり違います。

ユーザーが検索キーワードを考えるのではなく、
自分の状況、悩み、条件、目的をAIに伝え、AIと対話しながら候補を絞り込む。
検索が「探す行為」から「相談する行為」へ近づいているのです。

Google自身もAI Modeで、AIによる回答を受け取り、さらに追加質問をしながら詳しく調べる検索体験を提供しています。

ChatGPT Searchでも、質問に対してWeb上の情報を調べ、回答とともに参照元が表示されます。

つまり、
検索結果を見る前にAIが情報を整理する
という場面が増えてきています。

「検索順位」だけではなく「AIの回答に入るか」が重要になる

ここで企業にとって大きな変化が起こります。

これまでなら、

検索結果に自社ホームページが表示される

ユーザーがタイトルを見る

クリックする

ホームページを読む

という流れでした。
これからは、

ユーザーがAIに相談する

AIが複数の情報源を調べる

AIが回答をまとめる

企業やサービスを紹介する

必要に応じて参照元のホームページを見る

という流れが増えていきます。

企業側からすると、

AIが回答を作る際の「情報源」「参照先」「候補」として自社ホームページを認識できる状態を作ること

が重要になります。

ここが、これからのホームページ運用で非常に重要なポイントです。

きれいなホームページだけでは情報が足りない

例えば、ある会社のホームページに、

「お客様に最高のサービスを提供します」
「豊かな未来を創造します」
「地域社会に貢献します」

と書かれていたとします。

人が読めば会社のイメージは伝わるかもしれません。
しかし、

何を専門としている会社なのか。
どんな課題を解決してきたのか。
どんな企業を支援しているのか。
どのような方法でサービスを提供するのか。
どんな実績があるのか。
なぜその会社に依頼するべきなのか。

こうした具体的な情報がほとんどありません。

AI側から見ても、
「この会社をどのような質問に対する回答として紹介すればいいのか」
判断しにくいホームページになります。

デザインがきれいであることと、
情報として理解しやすいホームページであることは別問題です。

これからは後者がさらに重要になります。

AI検索時代に企業ホームページへ蓄積したい情報

では、どのような情報をホームページへ掲載していけばよいのでしょうか。

特に重要だと考えているのが「一次情報」です。

例えば、

1.自社で実際に経験したこと

お客様からどのような相談があったのか。
どのような問題が発生したのか。
どのように解決したのか。
その結果どうなったのか。

こうした現場でしか得られない情報です。

2.具体的な実績

単に「実績豊富」と書くのではなく、
どのような企業を支援したのか。
どのような仕事を行ったのか。
どんな成果や変化があったのか。
具体的に記録します。

3.専門家としての知見

日々仕事をしていると、

「このケースならこうした方がいい」
「これはやらない方がいい」
「最近こういう相談が増えている」

といった知識が蓄積されているはずです。

こうした情報こそ、企業が持っている重要な知的資産です。

4.商品・サービスについての具体的な情報

誰向けの商品なのか。
どんな問題を解決するのか。
他のサービスとは何が違うのか。
どのような流れで提供するのか。
料金や条件はどうなっているのか。
よくある質問は何か。

AIが会社を理解するためには、このような具体的な情報も欠かせません。

「ホームページを作ったら終わり」がさらに通用しなくなる

ホームページ制作の現場では、
「ホームページは完成したけれど、その後ほとんど更新していない」
というケースを今でもよく見かけます。

会社概要、サービス紹介、採用情報、お問い合わせ。
最低限の情報だけが掲載され、数年間ほとんど変わっていない。

これまでもSEOの観点から改善の余地がありましたが、AI検索が広がるほど、この状態はさらに不利になる可能性があります。

なぜならAIが企業について理解するための「材料」が増えないからです。

一方で、

お客様から受けた質問。
営業現場で説明していること。
商品についての専門知識。
導入事例。
社員が持っているノウハウ。
日々の改善事例。

こうした情報を継続的にホームページへ蓄積している会社には、情報資産が増えていきます。

大切なのは記事数を増やすことではありません。

自社にしか出せない情報を、Web上にきちんと残していくことです。

SEOが不要になるわけではありません

ここは誤解されやすいところです。

「AI検索が増えるなら、もうSEOは必要ないのでは?」
という話ではありません。

むしろ私たちは、
SEOの考え方を土台にしながら、その対象が検索エンジンだけではなくAIまで広がっていく
と考えています。

タイトルや見出しを適切に設定する。
ページのテーマを明確にする。
サイト構造を整理する。
専門性のある情報を掲載する。
一次情報を増やす。
構造化データなどを使って情報を理解しやすくする。
ホームページを適切な状態に保つ。

こうした取り組みは、これからも重要です。

ただ、

「特定のキーワードで何位になったか」
だけを成果指標にする時代から、
「検索やAIを通じて、自社が適切な相手に発見されているか」
まで見る必要が出てきています。

これからのホームページは「会社の情報データベース」になる

これから企業ホームページに求められる役割は、単なる会社案内ではありません。

会社が持っている、

実績。経験。専門知識。商品情報。お客様の声。よくある質問。現場で起きていること。考え方。ノウハウ。

こうした情報を継続的に蓄積する場所になっていくと考えています。

人が読んでも分かりやすい。
検索エンジンにも理解しやすい。
AIにも会社の専門性や実績を判断してもらいやすい。

その状態を作っていくことが、これからのWebサイト運用では重要になります。

「AI検索対策」は特別なテクニックではない

AI検索という言葉を聞くと、
「新しい特殊なSEO対策が必要なのでは?」
と思うかもしれません。

しかし、私たちは少し違う捉え方をしています。
もちろん技術的な対応もあります。
ただ、それ以前に重要なのは、
自社についてAIが理解できるだけの情報が、ホームページに存在しているか。
ということです。

実際のお客様との仕事。
社員が持っている知識。
過去の成功や失敗。
商品開発の背景。
お客様から寄せられる質問。

こうした情報は、会社の中にはたくさん存在しています。

問題は、それがホームページに出ていないことです。
これから必要なのは、新しいテクニックを追い続けることだけではありません。
会社の中にある価値ある情報を見つけ、
整理し、
蓄積し、
必要な人やAIから見つけてもらえる状態にする。

その積み重ねだと考えています。

検索する人が変われば、ホームページも変わる必要がある

かつてはYahoo!から検索する人が多く、
その後Google検索が中心になりました。

スマートフォンが普及すると、SafariやGoogleアプリなど、検索の入り口も変わりました。
そして現在、
「検索窓にキーワードを入力して一覧から探す」
だけではなく、
「AIに自分の状況を説明して相談する」
という情報探索が急速に広がっています。

検索方法が変われば、
企業が情報を届ける方法も変わります。

ただし、ひとつ変わらないものがあります。
それは、
選ばれるためには、企業自身が信頼できる情報を持っていなければならない
ということです。

ホームページを「作って終わるもの」から、
会社の経験・実績・専門性を蓄積していく情報資産へ。

まとめ|これからのホームページは「AIにも理解される情報資産」へ

検索行動は、これまでの「検索エンジンでキーワードを入力して探す」方法から、ChatGPTなどのAIに自分の状況や悩みを伝え、対話しながら答えを得る方法へと変化し始めています。

この変化によって、企業ホームページに求められる役割も変わっていきます。

これから重要になるのは、単に検索順位を上げることだけではありません。

AIが回答を作る際に、自社サイトを信頼できる情報源として理解し、参照先や候補として扱える状態をつくることです。

そのためには、

・自社で実際に経験した一次情報
・具体的な実績や事例
・専門家としての知見
・商品やサービスの詳しい情報
・お客様からよく寄せられる質問
・著者や運営会社の明確な情報
・適切なページ構造や構造化データ

といった情報を、ホームページへ継続的に蓄積していく必要があります。

AI検索対策というと、新しい特殊なテクニックを想像しがちですが、基本にあるのはSEOと同じです。

「誰にとって、どのように役立つ情報なのか」を明確にし、自社にしか出せない信頼できる情報を発信すること。

ホームページを「作って終わるもの」ではなく、
会社の経験・実績・専門性を蓄積していく情報資産
として育てていくことが、AI検索時代のWeb集客ではますます重要になるでしょう。

AI検索時代に向けて、まずここからホームページの役割を見直してみてはいかがでしょうか。

「Googleで検索する」時代から「AIに相談する」時代へ。これから企業ホームページに必要なこと

よくある質問

Q1.AI検索が増えると、SEOは必要なくなりますか?

いいえ。SEOは引き続き重要です。

AI検索でも、Web上の情報を理解・評価するためには、ページタイトル、見出し構造、サイト構造、内部リンク、専門性のあるコンテンツなどが重要になります。

そのため、これからはSEOが不要になるのではなく、

従来のSEOを土台にしながら、AIにも理解されやすい情報設計を加えていく

という考え方が現実的です。

Q2.AI検索対策では何から始めればいいですか?

まずは現在のホームページに、

「自社が何を専門としているのか」

「誰のどんな課題を解決できるのか」

「どんな実績があるのか」

「どのような経験や専門知識を持っているのか」

が具体的に掲載されているか確認することをおすすめします。

いきなり新しい技術を導入するよりも、まずはホームページの情報不足を改善することが重要です。

Q3.ブログ記事をたくさん書けばAI検索に出やすくなりますか?

記事数を増やすだけでは十分ではありません。

重要なのは量よりも、

自社だから書ける一次情報や専門的な内容が含まれているか

です。

例えば、実際のお客様から受けた相談、導入事例、現場で起きた問題と解決方法、専門家としての見解などは、企業独自の価値ある情報になります。

Q4.一次情報とはどのような情報ですか?

一次情報とは、自社が実際に経験・確認・調査した情報です。

例えば、

・実際のお客様から受けた相談
・自社で実施した改善事例
・商品開発の背景
・社員が現場で得た知識
・お客様から寄せられた質問
・自社で行った検証結果

などが該当します。

他サイトの情報をまとめただけの記事とは異なり、自社独自の経験が含まれるため、E-E-A-TのExperience(経験)を示すうえでも重要です。

Q5.会社概要やサービスページだけでは不十分ですか?

最低限の企業情報としては必要ですが、それだけではAIが会社の専門性や強みを十分に理解できない場合があります。

例えば、

「ホームページ制作を行っています」

だけではなく、

「どのような企業を対象としているのか」

「どんな課題に対応しているのか」

「どのような方法で支援しているのか」

「どんな実績があるのか」

まで具体的に掲載することが重要です。

Q6.構造化データを設定すればAI検索に表示されますか?

構造化データを設定しただけで、AI検索への掲載が保証されるわけではありません。

構造化データは、検索エンジンなどがページ内容を理解しやすくするための補助的な仕組みです。

まず重要なのは本文の内容です。

そのうえで、記事、企業情報、商品、FAQなどに適した構造化データを設定することで、情報の意味をより明確に伝えやすくなります。

Q7.AI検索に選ばれているか確認する方法はありますか?

完全に正確に把握する方法はまだ限られていますが、定期的に主要なAIサービスで自社に関連する質問を行い、自社名や自社サイトが回答や参照元として表示されるか確認する方法があります。

例えば、

「沖縄で中小企業向けのWeb研修を行っている会社は?」

「ホームページ運用まで支援している沖縄のWeb会社は?」

といった、自社の顧客が実際に質問しそうな内容で確認します。

一度確認して終わりではなく、ホームページの改善とあわせて定期的にモニタリングすることが重要です。

Q8.今あるホームページでもAI検索対策はできますか?

はい。必ずしも全面リニューアルが必要とは限りません。

既存サイトでも、

・サービスページの情報追加
・実績、事例ページの充実
・FAQの追加
・ブログ記事の改善
・著者情報の追加
・タイトル、見出し構造の整理
・構造化データの設定

などから改善できます。

まず現在のサイトを確認し、

「AIや検索エンジンが自社について判断できる情報が十分にあるか」

という視点で不足している情報を整理することが第一歩です。

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この記事を書いた人

稲嶺 盛裕のアバター 稲嶺 盛裕 代表取締役/Webマーケティング支援

2002年の創業以来、沖縄の中小企業のWeb集客を支援。
中小企業のWeb集客を支援。
ホームページ制作・運用をはじめ、SEO、Web改善、アクセス解析、Web担当者育成などに携わっています。

現在は、ホームページ改善・AI検索対策・Web担当者育成を中心に、経営者と一緒に「何をやるべきか」を考え、社内でWeb集客を継続できる仕組みづくりを支援。企業の経験や一次情報を知識資産にする「LOGSEED」も開発中です。

Podcast「オビラジ」では、Web集客・AI活用など、現場で得た実践的な情報を発信しています。

【専門家登録】
沖縄県産業振興公社・那覇商工会議所・沖縄観光コンベンションビューロー

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