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「Facebookはスタッフに任せているから大丈夫」
ネットが苦手で、SNSは担当者に任せている経営者の方からよく聞く一言です。
ところが、その担当者が退職したとたん、会社のFacebookページに誰もログインできなくなる。
投稿も、情報の修正も、ページを閉じることもできない。
「任せているから大丈夫」とおっしゃっていた経営者の方から、後になってこうしたご相談をいただくことが実際にあります。
Facebookページは、会社が時間をかけてフォロワーと投稿を積み上げてきた「会社の資産」です。
その鍵を、一人の社員の個人アカウントだけが持っている状態は、会社の金庫の鍵を社員の自宅に置いているのと同じです。
この記事では、操作方法よりも、経営者が確認し、決めておくべきことを中心にお伝えします。
まず、次の質問にすぐ答えられるか確かめてみてください。
ひとつでも「分からない」「できない」があれば、この記事は御社のための内容です。
Facebookには「個人アカウント」と「Facebookページ」の2種類があります。
| 個人アカウント | Facebookページ | |
|---|---|---|
| だれのものか | 実名で登録した個人 | 会社・お店・団体 |
| 主な目的 | 友人や知人とのやりとり | お客さまへの情報発信 |
| つながりの上限 | 友達5,000人まで | フォロワーは上限なし |
| 広告・分析 | 使えない | 使える |
会社の宣伝は「Facebookページ」で行うのがルールです。
個人アカウントで会社の宣伝ばかり投稿していると、利用規約違反と判断され、アカウントが制限されることもあります。
大事なのはここです。Facebookページには、会社専用のIDやパスワードがありません。
ページを作るのも、投稿するのも、必ず「誰かの個人アカウント」にログインした状態で行います。
つまり、「誰の個人アカウントに、どこまでの権限が付いているか」が、そのまま「誰が会社のページを持っているか」になります。
ネットが苦手だからと、社員やスタッフの個人アカウントで会社のページを作ってもらうと、会社のページがその人の持ち物のような状態になってしまうのです。
いちばん多いご相談です。ページの権限を持っていたのがその社員だけだと、退職後に連絡が取れなければ、会社は自分たちのページに手が出せません。営業時間や電話番号が古いまま残り、お客さまがそれを見てしまうこともあります。
個人アカウントが乗っ取られたり、パスワードを忘れて復旧できなかったりすると、そのアカウントにぶら下がっていた会社のページも一緒に失います。乗っ取った人が会社名でおかしな投稿や広告を出すと、信用にも影響します。
個人アカウントの中で広告を始めていると、支払い方法や広告の履歴まで、その人のもとに残ります。退職と一緒に、これまでの広告のデータも使えなくなります。
当たり前のようですが、これらはどれも「その社員が悪い」のではありません。会社として管理の形を決めていなかったことが原因です。
Meta(Facebook・Instagramの運営会社)には、会社単位でページや広告をまとめて管理する仕組みがあります。以前は「ビジネスマネージャ」、現在は「ビジネスポートフォリオ」と呼ばれ、Meta Business Suiteの中で設定します。
ここに会社のFacebookページとInstagram、広告アカウントをまとめておくと、「会社が持ち主で、社員には必要な権限だけを渡す」という形にできます。
ページやビジネスポートフォリオを全部操作できる権限(管理者・完全なコントロール)は、経営者自身と、もう一人(役員や信頼できる社員)の最低2人に持たせます。経営者が普段は投稿しなくても構いません。「いざというときに会社が鍵を持っている」ことが大切です。
日々の投稿をするスタッフには、投稿に必要な範囲の権限だけを渡します。
管理者になる人の個人アカウントには、「二段階認証」(パスワードに加えて、スマホに届く確認コードで本人確認する仕組み)を必ず設定してもらいます。
乗っ取り対策としては、これがいちばん効果的です。
社員が辞めるときは、退職日より前に、その人の権限を外し、後任に渡します。制服や鍵の返却と同じように、退職時のチェックリストに加えておくと忘れません。
作った人が在籍している、または連絡が取れるうちに、今すぐ、会社のビジネスポートフォリオにページを移し、経営者を管理者に追加してください。
連絡が取れなくなってからでは、取り戻せないことが多く、新しいページを作り直すしかない場合もあります。そうなると、これまでのフォロワーも投稿もゼロからやり直しです。
管理画面の名前や手順は、Metaの仕様変更でよく変わります。
実際の操作は、Metaの公式ヘルプで最新の手順を確認するか、詳しい人に相談してください。
A. ページを管理するには個人アカウントが必要です。投稿や友達づくりはしなくても構わないので、管理用として本人名義のアカウントを作り、二段階認証を設定しておくことをおすすめします。
A. おすすめしません。個人アカウントは実在する本人が作るルールなので、会社名で作ると規約違反として停止されることがあり、そのときはページも一緒に操作できなくなります。
A. はい。会社のInstagramも、Facebookページや広告アカウントと一緒にビジネスポートフォリオにまとめておくと、担当者が変わっても会社として管理し続けられます。
「今、うちのページがどういう管理になっているか分からない」という段階からご相談いただけます。