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「広告を出したら、いくら売れる?」 「広告予算は、月いくらがいいの?」 「広告を出せば売れるでしょう?」
インスタグラム広告のご相談で、経営者の方から最初によく聞かれる言葉です。
気持ちはよく分かります。ただ、この聞き方のまま広告を始めると、多くの場合「お金だけ出ていって、何が悪かったのか分からない」という結果になります。
この記事では、沖縄で中小企業のWeb集客を支援してきた立場から、インスタ広告を「1日1,000円」から始める理由と、反応の悪い広告を止める基準をお伝えします。広告の操作方法よりも、「経営者が先に決めておくこと」を中心に書いています。
まず、当てはまるものがないか確かめてみてください。
ひとつでも当てはまれば、広告を始める前にこの記事を最後まで読んでみてください。
ご相談を受けると、ほとんどの経営者の方が広告予算を「月5万円」「月10万円」「月20万円」のように、月単位で考えています。チラシや折込、新聞広告は「1回いくら」「月いくら」で払うものだったので、自然なことです。
しかし、インスタ広告(Meta広告)は、1日あたりの予算(日予算) で組んで、反応を見ながら調整していくものです。理由は、ネット広告が「出したら終わり」ではなく、「出しながら直す」ものだからです。
| 月予算の考え方 | |
|---|---|
| 決め方 | 「今月10万円使う」 |
| 広告の扱い | 出したら月末まで放置しがち |
| 失敗したとき | 月末に気づく。その時には予算を使い切っている |
| 反応が良いとき | 月の途中で増やしにくい |
つまり、日予算は「小さく試して、効くものにお金を寄せていく」ための考え方です。月の上限を決めておくこと自体は問題ありませんが、広告の設定と判断は1日単位で行います。
以前、製造業のお客さまから「Facebook・Instagramで告知したい。広告予算は月50,000円で」と依頼を受け、最初からその金額で広告を回したことがありました。
振り返ると、これは失敗でした。最初は「どの画像が反応されるか」「どんな人に届ければいいか」がまだ分からない状態です。そこで大きな金額を使うと、反応の悪い広告にも同じようにお金が流れてしまいます。
本当は、まず1日1,000円程度で小さく始め、反応の良い広告が分かってから予算を増やすべきでした。そうしていれば、同じ月50,000円でも、もっと成果が出ていたはずです。
「月いくら使うか」より先に、「最初の1か月で何を確かめるか」を決める。予算を増やすのは、その後でも遅くありません。
インスタ広告は、設定した予算の範囲で配信され続けます。問い合わせが1件も来ていなくても、広告が自分で止まることはありません。「出しっ放し」がいちばんお金を無駄にします。
そこで、広告を始める前に「こうなったら止める(または直す)」という基準を決めておきます。私たちが見ているのは、次の3つです。
「インプレッション」とは、広告が画面に表示された回数のことです。
そもそも表示が少ない広告は、届ける相手の絞り込みが狭すぎるか、広告の内容がインスタ側に「見せる価値が低い」と判断されている可能性があります。対象の設定や画像を見直します。
表示はされているのにクリックされない広告は、画像や文章が「自分に関係ある」と思われていません。
同じ条件で複数の広告を出しているなら、クリックの少ないものから止め、反応の良い広告に予算を寄せます。
広告はクリックされているのに、LINE登録や問い合わせがない場合は、広告よりも飛んだ先のページに問題があることが多いです。
広告とページの内容がずれていないか、登録方法が分かりにくくないかを確かめます。
ただし、配信してすぐは数字が安定しません。半日や1日で「ダメだ」と決めず、数日分の結果がたまってから比べます。
「いつ、誰が数字を見るか」も、この時点で決めておきましょう。
「ネット広告は安くて、たくさん人が集まる」と思っている経営者の方は少なくありません。実際はその逆のことも多いです。
広告を1回クリックされるごとにかかる費用を「クリック単価」といいます。私たちの実感では、1クリック100円なら安いほうで、200円〜300円はごく普通にかかります。
だからこそ「広告を出せば売れる」ではなく、少額で試して「どの広告なら費用に見合うか」を確かめる必要があります。
チラシをまいていた頃と同じように「まけばすぐ反応がある」と考えてインスタ広告を始めると、期待との差にがっかりすることになります。
インスタの画面には、他の会社の広告や友人の投稿が並んでいて、折込チラシよりもずっと競争が激しいからです。
画像や言葉を変えながら試行錯誤しないと、何が効くかは分かりません。
地域を絞ったポスティングや、すでにお客さまの名簿を持っているならダイレクトメールのほうが、ネット広告より安く反応を取れることもあります。
「ネットのほうが新しいから効く」ではなく、目的と相手に合わせて手段を選ぶことが大切です。
広告でいきなり商品を売ろうとしたり、いきなり来店や問い合わせを集めようとしたりするケースは多いです。
しかし、インスタで初めて会社を知った人が、その場でお金を払うことはほとんどありません。
そこでおすすめしているのが、広告の目的を 「LINE公式アカウントへの登録」や「メールマガジンなどのリスト登録」 にすることです。
広告は「売るための道具」ではなく、「つながりを作るための入口」と考えると、予算の使い方も判断の仕方も変わります。
広告の操作は担当者や外部に任せても構いません。ただ、次の3つは経営者が決めてください。
この3つが決まっていれば、「広告予算はいくらがいい?」という問いにも、自社の数字で答えられるようになります。
A. 売上を大きく伸ばす金額ではありません。ただ、「どの画像・どの相手なら反応があるか」を少ない損失で確かめるには十分です。予算を増やすのは、効く広告が見つかってからです。
A. 事前には断言できません。業種・商品・画像・飛び先のページで大きく変わるためです。少額で試して、「1件の登録や問い合わせにいくらかかるか」を測ることが、答えに近づくいちばんの方法です。
A. 少額のインスタ広告なら、自社で運用している会社もあります。大切なのは操作より、この記事の「決めておく3つ」を社内で共有しておくことです。
オービックでは、広告を始める前の「何をゴールにし、いくらで試し、どう判断するか」の整理からお手伝いしています。
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